ホーム>保険選び・保険相談のポイント>入院・医療保険について
民間保険会社や共済で取り扱っている医療保険は、原則として入院に対する保障だと思っていいでしょう。
医療保険というからには、医療費負担が大きくなったときに保障してもらえると思いがちですが、かかった医療費には関係なく、「入院1日につきいくら」という定額での保障です。
たとえば、「入院日額5,000円」という契約をしている場合、5,000円に保障対象となる入院日数を乗じたものが保険会社から支払われる入院給付金です。
入院日数に関係なく、病名が診断確定された時点で、病名に応じた一時金が支払われる特約を付加した商品もあります。
医療保険は原則として入院日数に応じた入院給付金が支払われますが、入院すれば何でも保障対象になるというわけではありません。
あくまでも、ケガや病気を治療するための入院であることが条件です。
健康診断や人間ドック、検査のための入院、出産のための入院は保障の対象外です。
ただし、帝王切開、切迫流産、妊娠中毒症など、妊娠中のトラブルや異常分娩は保障されます。
また、生活習慣病などを改善させるための教育入院はケースバイケースで、まったく治療が発生しない場合は保障対象外となりますが、治療が組み込まれていると保障対象となる可能性があります。
生命保険とは違って、自分自身が生きているうちにお世話になる可能性が高い保険ですので、自分の健康状況や、収入などに応じて適切な保険に加入する必要があります。
また、日本では原則として全ての人が公的な保障(国民健康保険等)に守られていますので、あまり過剰な保障というのは必要ないかもしれないですね。
万一けがや入院による治療費が高額になってしまった場合でも、高額療養費制度を利用すれば、一月当たりの治療費の上限は8万円強くらいに抑えられるからです。
入院日額いくらぐらいで入った方がいいのですかとご質問頂く事があります。
貯蓄を取り崩すかどうかによっても違いますし、自営業か勤めているのかによっても違ってきます。
このような点をしっかりと理解した上で、無駄のない医療保険を選びましょう。
保障内容はできるだけシンプルにして、特に手厚い保障が必要ながんや脳卒中、心筋梗塞などについては、別途保険プランを分けて厚めにカバーするといった考え方も効果的ですよ。
保険は一生のうちで家の次に高い買い物だと言われていますので、ぜひじっくりと検討した上で、どの保険に入るのかを選んで下さいね。
医療保険は、大きく分けて2種類があります。
定期型と終身型です。
定期型は、満期(10年や15年など)があり、その都度保険料の見直しがあります。
保険会社によりますが、80歳・90歳まで続けることができます。
終身型は、一生保障が続き、保険料も変わりません。
現在の保険会社は、この終身型を主力にしてるところが多いみたいです。
どちらのタイプも一長一短ありますので、自分にはどれが合ってるのかをしっかりと検討してから、加入するようにしましょう。